2017年8月18日金曜日

米 白人至上主義サイト「Daily Stormer」ロシアドメインで復活後、深層ウェブへ潜る

米国における白人至上主義団体とそれに反対する人々の間での衝突は皆様のよく知るところかと思いますが、その影響がサイバー空間にも及んできました。

まずは、IT media NEWSの以下の記事をご覧ください。

Google Domain、白人至上主義サイト「Daily Stormer」のドメインを停止
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/15/news038.html 
記事中にあるよう、米白人至上主義(ネオナチ、オルタナ右翼と多様な表現ができると思いますが) サイト、Daily Stormerは米ドメイン登録業者より提供されていたドメインを停止されたのち、Google Domainへの登録を試みますが、数時間で停止されました。

後述しますが、IT media NEWS記事内
Daily Stormerのオーナーであるアンドリュー・アングリン氏(32)は13日、前日に米バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者やネオナチなどの極右団体とその反対派の衝突で反対派の女性、ヘザー・ヘイヤーさんが車でひき殺されたことについて「彼女が死んで多くの人が喜んでいる。彼女は社会の汚水だ」などとする記事を公開したという。

で言及されている問題となった記事は、現在でも閲覧可能な状態です。

そして以下の記事の通り、Daily Stormerは匿名化ネットワーク「Tor」を使用してのみアクセス可能な深層web(ダークweb)へと移行します。

ネオナチサイト「Daily Stormer」、Googleによるドメイン停止を受けダークWebへ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/16/news042.html 
記事中で言及されているDaily Stormerのステータスアカウントを含めた関連アカウントは、以下のツイートの通り現在全て凍結されています。
また、記事内には
>同サイトにアクセスした米Vice Newsが掲載したスクリーンショットによると、トップページはそれまでと同じデザインで、ビットコインか私書箱へのキャッシュでの寄付を募るメッセージが表示されている。「ユダヤのテロリストに提訴されており、存続するには寄付が必要だ」とある。

とありますが、そうした記述は現在も存在します。以下のスクリーンショットの通りです。ビットコイン用のQRコードが付いていますね。

意外なことに、Daily Stormerはロシアのドメインで復活を果たします。


少なくとも私がアクセスした日本時間2017年8月17日0:47において、Daily Stormerのアドレスはwww.dailystormer.ru/だったのです。

しかし、以下の朝日新聞 駒木モスクワ支局長のツイートにあるよう、ロシアのドメインも停止されました。

この記事を執筆している時点で、Daily Stormerは再び匿名化ネットワーク「Tor」を経由してしかアクセスできない深層webへと再び潜った状態です。

現在のDaily StormerのURLはこちら。
https://dstormer6em3i4km.onion.link/

そして、シャーロッツビルの衝突で犠牲となった女性を侮辱する内容を含んだ、ドメイン停止のきっかけである記事"Heather Heyer: Woman Killed in Road Rage Incident was a Fat, Childless 32-Year-Old Slut"のURLは以下の通りです。
https://dstormer6em3i4km.onion.link/heather-heyer-woman-killed-in-road-rage-incident-was-a-fat-childless-32-year-old-slut/

Daily Stormerの動きを追うに、米国のオルタナ右翼、白人至上主義者、ネオナチといった存在に関する問題の深刻さに惨憺たる思いです。

米国での白人至上主義者とそれに反対する人々の衝突に関しては、アノニマスが#DayToDenounce  ,#opdomesticterrorism といったタグを用いて活動しており、この動きにも注目しております。

※2017.8.19 追記
Daily Stormerは本追記執筆時点で表層webへと復帰を果たしています。新たなドメインは.lol、URLはhttps://dailystormer.lol/です。

シャーロッツビルでの犠牲者を侮辱する記事が未だ閲覧可能な状態にも関わらずです。
(https://dailystormer.lol/heather-heyer-woman-killed-in-road-rage-incident-was-a-fat-childless-32-year-old-slut/)

どの企業がドメインの提供を行っているのか、筆者にはわかりかねます。

ドメイン停止等の処置がなされた場合は、また深層web上のDaily Stormerサイト(https://dstormer6em3i4km.onion.link/)にて、告知がなされるものと思われます。

2017年8月10日木曜日

F-35 対ガザ地区空爆で世界初の実戦投入か?

久々の更新です。

Twitter上で、イスラエル軍がパレスチナのガザ地区に対し最新鋭のステルス戦闘機であるF-35による空爆を行った旨の未確認情報を見かけた故、検証を試みました。

すると、保守系のイスラエル紙「エルサレム・ポスト」電子版にて当該情報が確認できました。

IDF strikes Hamas targets following Gaza rocket attack
http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Report-IDF-strikes-Hamas-targets-following-Gaza-rocket-attack-501940 

当該記事内には
Recently acquired F-35 stealth fighter jets were reportedly used in the strike.
直訳すると、「伝えられるところによると、昨今取得されたF-35ステルス戦闘機がこの攻撃に用いられた」との記述がありました。

筆者の知る限りにおいて過去にF-35が実戦投入された例は無く、この報道が正しければ世界初のF-35実戦投入は、2017年8月8日のイスラエル空軍所属機によるガザ地区空爆だったという事になるかと存じます。

しかし、本当にF-35が実戦投入されたのかは疑問が残るところです。
イスラエル国防軍公式Twitterアカウントは、当該する空爆に関し以下のように伝えたのみです。
イスラエル軍によるF-35実戦投入が事実であれば、 世界初の事例として大々的に取り上げても良さそうなものですが、そのようなツイートにはなっていない事がお分かり頂けるかと思います。

F-35実戦投入が本当に行われたのか、筆者の中では現時点での判断は保留している状態です。

2017年4月26日水曜日

ハッカー集団、ISIS系Twitterアカウントを乗っ取りゲイポルノでTLを埋め尽くす

公安調査庁のウェブサイトでISIL(ISISの方がより一般的に知られる名称かと思いますが)の項目を見る限りでは、彼らは独自の極端な解釈によるイスラム法にのっとって行動している旨(http://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/ME_N-africa/ISIL.html).そんなISISやその支持者にとり、同性愛は受け入れがたい存在です。

そんな状況の中、ロシア国営プロパガンダメディアであるスプートニクが次のような記事を配信していました。

ハッカー 「ダーイシュ(IS)」フォロアーに「ゲイポルノ」を配信
https://jp.sputniknews.com/incidents/201704263577791/ 
(引用開始)
ハッカー集団「WauchalaGhost」が国際テロ組織「ダーイシュ(IS,イスラム国)」の支持者に所属するツィッターの250以上のアカウントに潜入し、男性同性愛者の写真や「ゲイポルノ」のリンクを配信した。インディペンデント紙が報じた。
(中略)
「WauchalaGhost」はテロリストのプロフィールの追跡には1年半を要したが、実際の潜入を思い立ったのは米オーランド州のゲイナイトクラブでの乱射テロの後だと明かしている。このテロでは49人が死亡し、米国史上最悪の銃撃事件に発展した。潜入したハッカーらに対して、「ダーイシュ」は斬首を脅迫している。
(引用終了)

配信元がプロパガンダメディアであるスプートニクですので、裏を取らねばなりません。
確認してみたところ、このケースでは確かに英インディペンデント紙はそうしたニュースを報じていました。

Hacker takes over 200 Isis accounts and fills them with gay porn
https://www.indy100.com/article/wauchalaghost-isis-profiles-gay-pornography-twitter-accounts-terrorism-7699916 

記事を読むに、ハッカー集団 'WauchalaGhost'は、250ものISIS系アカウントを乗っ取り、ゲイポルノ画像やゲイポルノへのリンクをツイートしたようですね。斬首を脅迫されている旨は、CNNのインタビューで語られた内容のようです。

スプートニクが、ゲイポルノを題材とした日本のネットミームである「淫夢」を知った上で日本語で報道したのかは定かではありませんが、結果的に「淫夢」を知る日本のネットユーザーにとりエンタメ要素も含んだ「面白い」報道であった事は確かであろうと思います。

気がかりなのは、当のゲイの人々がこの事をどう考えるか、という事ですね。
多くの日本のネットユーザーと同様「淫夢」ネタを頻繁に用いる私が申し上げるのも気が引けるのですが、この件は言わばゲイをISISへの嫌がらせの手段として用いた行為であり、例え相手がISISであろうとも倫理的にも、性的マイノリティの人権を考える上でも問題があると考えております。 

2017年4月17日月曜日

BBC生放送中にお子さんの乱入を受けた教授、アルジャジーラでは無事回避

BBC生放送中にお子さんの乱入を受けた、釜山大ロバート・E・ケリー教授の事は過去に記事にした通り(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/03/bbc.html)ですが、今度はアルジャジーラに出演されたそうです。

そう、「あの部屋」で。

英紙テレグラフが詳細を報じています。

'That door is triple padlocked': BBC interviewee who was gatecrashed by his children causes a stir in new appearance  

米国が空母カールビンソン機動部隊を北朝鮮へと差し向ける緊迫した情勢下、金日成生誕105周年記念祝賀軍事パレードを遂行した北朝鮮に関してインタビューに応じる教授ですが…

視聴者の目は当然「あのドア」に注がれています。

「あのドア3重に南京錠かかってんじゃん!」といったツイートもありますね。

私たちの期待に反し、悲しい事に今回は可愛らしいお子さんの乱入はありませんでした…。


ロバート・E・ケリー先生の次回作にご期待ください!といったところでしょうか。

なお、例のBBC生放送出演時には以下のような予告ツイートがあったのですが、 今回のアルジャジーラご出演に関しては予告ツイートは見当たりませんでした。この数日が、朝鮮半島研究者にとり非常にお忙しかった事の表れなのでしょうね。


2017年4月14日金曜日

米軍 アフガニスタンでMOABを初実戦投入

通常兵器としては、米軍が保有する中で最大の威力を誇る爆弾MOABが、遂に実戦投入されました。2017年4月13日の事です。

そもそもMOABとは、具体的にどのような爆弾なのでしょうか?FOXニュースがわかりやすい記事を出していました。

What is the MOAB? 
http://www.foxnews.com/politics/2017/04/13/what-is-moab.html 
・MOABとはMassive Ordnance Air Blast bomb,もしくはMother of All Bombsの略知られている。
・重量は2万1000ポンド、炸薬量は1万8000ポンド(約8.1tだそうです)
・試験は2003年に行われ、配備は2008年になされた。実戦投入は初
・米軍が保有する通常兵器の中では最大の威力
・その威力は小型の核兵器にも匹敵するほど

だそうです。

さて、今回MOABは何の為に使用されたのでしょうか?
イスラエル紙ハーレツのサイトがよくまとまっている印象です。

U.S. Drops MOAB, 'Mother of All Bombs,' in Afghanistan
http://www.haaretz.com/us-news/1.783362
記事によりますと、MOABは米空軍の特殊作戦輸送機MC-130からアフガニスタンのNangahar県Achin地区に存在する、ISIS系統の武装勢力ISIS-K(Islamic State Khrazan)のトンネル網に対して使用され、効果を上げたとの旨です。

テロリストの人員移動や物資輸送に使用される地下トンネル網は非常に厄介な存在ですから、大威力の爆弾を用いて一掃しようと試みるのは、軍事的合理性にかなった行為と言えるかと存じます。

軍事目標に対して行われた攻撃であり、国際人道法上何ら問題はないと考えますが、コラテラル。ダメージが無いか気になるところではあります。

2017年4月13日木曜日

中国 シリア化学兵器攻撃非難決議棄権の衝撃

国連安保理におけるシリア非難決議採択において、中国は拒否権を行使せず棄権という選択肢を取ったそうです。以下のロイターの記事がよくまとまっています。

シリア非難の安保理決議案、ロシア拒否権で否決 中国は棄権
http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-syria-un-veto-idJPKBN17E2VJ 

中国の行動に影響を与えたのが、先の米中首脳会談であった可能性があるかと思います。
 以下、時事通信の記事より引用します。

 中国主席、異例の軍事力行使容認=シリア攻撃に「理解」
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040800347 
(引用開始)
ティラーソン米国務長官は7日、中国の習近平国家主席がトランプ大統領との首脳会談の席でシリア・アサド政権への軍事攻撃について知らされた際、「子供が殺害されている時にそうした対応は必要だ」と述べ、「理解」を示したと明らかにした。中国首脳が他国への軍事力行使を容認する発言を行うのは極めて異例だ。
(中略)
 トランプ氏は6日夜に行われた夕食会の終盤で習氏に対し、シリアへの攻撃を実施したことを伝達。アサド政権が化学兵器で女性や子供を殺害したことへの対抗措置であるとの理由を説明し、発射した巡航ミサイルの数も伝えた。習氏はトランプ氏が情報を提供したことに感謝の意を述べたという。
(引用終了)

さて、中露間に隙間風が吹いているのか…?と言われると判断に迷うところです。
BBC日本語版の記事より引用します。

ロシア、国連安保理のシリア非難決議案に拒否権 各国は反発
http://www.bbc.com/japanese/39586021 
(引用開始)
さらに、中国が非難決議案に棄権したことについては、「素晴らしい」と言い、前の晩に習近平国家主席と電話会談していただけに「驚いていない」とも付け加えた。
(引用終了)

個人的には、中国はロシアとの関係悪化を避ける為、この種の安保理決議ではこれからも棄権もしくは拒否権を用い、賛成はしないのであろうと予測しております。

同じくロシアと関係悪化を避けたい日本は…例えばシリア化学兵器関連でG7で対露制裁をしようとなった時、どうするんでしょうかね…

2017年4月12日水曜日

水タバコの危険性という死活問題

タバコなんぞ健康に悪いに決まっているのは重々承知しているのですが、それでも周囲の方々に副流煙でご迷惑をかけないよう気を付けつつ、癒しを求めて日々味わっております。

私が好むのは葉巻と水タバコ。葉巻に関しては過去に記事にしました(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/02/blog-post_4.html)。葉巻は主に自宅で味わっておりますが、水タバコは専門のカフェにて吸っております。

水タバコ独特の、一度水に通ったまろやかな煙を吸うのはまさに至福の時。非常にリラックスでき、日頃の苦労も忘れさせてくれます。カフェの店員さんや他のお客さんと会話も楽しいもの。どういうわけか、海外の方が水タバコ屋さんに来店することも多く(アラブ系の方だけでなく、欧米、アジアと様々な地域の方がいらっしゃいます)、ちょっとした国際交流も楽しめます。そんなわけで、今の私にとって、水タバコは無くてはならないものの一つとなっているのです。

そんな中、悲報が飛び込んできました。
以下、野口雅昭先生のブログをご覧ください。

水タバコの危険性
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5200101.html
(引用開始)
水田たばこは大量のニッケルとかクロームとかコバルトとか鉛を含んでいて、さらに甘い味にするために砂糖類を混ぜるため、これがニコチンと作用して害を高める由
また、水たばこの煙は、水を通るから無害になると信じられているが、これは全くの迷信で、煙の中の有害物資は濾過されない由。
場合によっては紙たばこの50倍もの害がある由
(中略)
当方も、昔は「迷信」を信じて、うまそうに吸っていたので、何とも書きにくい話ではありますが、胸部学会会長の話であれば、そうなのでしょう。
(引用終了)

さて、困った事態になりました。
まさかこれほどの重金属が含まれているとは思ってもみませんでしたし、私も一部「迷信」を信じておりまして、少なくとも発癌物質のタールは水に溶けて身体には入らないと思っていたのです。

また、WHOも水タバコに関しては警告を発しているとのこと。以下のURLをご覧ください。

WHO EMRO | Waterpipe tobacco smoking | Publications | Tobacco
http://www.emro.who.int/tobacco/publications/waterpipe-tobacco-smoking.html

まあ、これだけ健康被害に関する情報があっても、水タバコ屋さんには癒しを求めて足を運ぶんですけどね。

喫煙に関しては、やや日刊カルト新聞の藤倉さんのこちらの記事も面白いですよ。

やや日刊カルト新聞: 日本脱カルト協会理事・瓜生崇をやや日刊カルト新聞が永久追放=喫煙者へのヘイトスピーチで
http://dailycult.blogspot.jp/2017/04/blog-post_11.html