2017年2月15日水曜日

金正男暗殺、そして彼の思い出

拉致問題が日本中に知れ渡り、対北警戒感が高まっていた2001年、彼は成田空港で拘束されました。日本に工作員を送り込み、日本人を連れ去っていた恐怖の独裁国家を率いる金正日の後継候補No.1だと目されていたその男は、威厳の欠片も無い「木こりファッション」姿でこう言い放ったのです。「ディズニーランドに行きたかった…」

(なんだこいつは…?)

多くの日本人がそう思った事でしょう。そして、ネット上でアスキーアートが作られ、(北朝鮮にも俺達のような奴がいる!)と多くのネット民から愛されることとなりました。そんな彼も、もうこの世にはいないのです。金正男は、クアラルンプール国際空港で女工作員2人組に暗殺されたのですから。

私個人の見立ては、Twitterに記した通りです。


中朝関係が少なくとも中央政府レベルでは悪化している事は、様々な側面から読み取れます。張成沢粛清にしてもそうですし、中国が極度に嫌がる韓国へのTHAAD配備を招いた元凶も、結局は北朝鮮です。昨今では、このような論考も掲載されました。

中国、北朝鮮を「仮想敵」視
http://jp.reuters.com/article/idJP2017013001001820 

このような状況下で、マカオに在住しており中国が「手駒」 として使用しうる金正男の存在は、金正恩にとり極めて目障りだった事でしょう。

北朝鮮有力者の亡命が相次いでいるのは、以下の聯合ニュース記事からわかります。16日に金正日の誕生日を控える中、見せしめとしては最高のタイミングだったのではないでしょうか。

[時論]相次ぐ北朝鮮エリートの脱北 韓国の備えは万全か 

備忘録代わりに、2017年2月15日午前6時放送(BS1にて同午前8時10分頃から和訳版放送)の韓国KBSの報道を実況した際のツイートも掲載しておきます。





多くのネット民と同様、私も金正男をネタにし、愛してきました。そんな彼がもうこの世にいない事には寂しさを隠せません。

今夜は、ムダヅモの「北の巻」でも見ましょうか。


「ムダヅモ無き改革」 第1話「北」の巻(仮)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9247437 

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