2017年3月28日火曜日

ロシア反政府デモをスプートニクはどう伝えたか

ロシアで反政府デモが行われたのは皆様のご承知の通りでしょうが、興味深い事にロシア政府系プロパガンダメディアであるスプートニクもこの事を報じています。
ロシア政府に都合の悪い事を書かないプロパガンダメディアによるロシア反政府デモ報道を読むのも興味深い事と思いますので、ちょっと見てみましょう。

モスクワで開かれた無許可の反汚職デモの結果【写真・動画】
https://jp.sputniknews.com/russia/201703273477967/ 

タイトルからして、「無許可」を強調している感じですよね。
(引用開始)
 26日、ロシア各地で無許可の反汚職デモが開かれ、拘束者が出た。うち最も拘束者が多かったのはモスクワだった。ロシアのメディアは消息筋の情報として、首都モスクワでは500人から850人が拘束されたと報じている。
(引用終了)
NHKの報道によりますと、主催者側の発表ではモスクワでの拘束者は1000名程度との事です(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010927051000.html).

(引用開始)
ロシア内務省モスクワ市支部は、警察官1人が負傷したことを明らかにした。「警察の第2機動隊のスタッフ1人が、デモ参加者の1人に頭部を殴られた。警察官は外傷性脳損傷を負い、手当のため医療施設に搬送された」と発表された。
(引用終了)
このように、市民の被害よりは警察側の被害の方に重点を置いて報道しています。

記事中にて紹介されているデモの映像も、激しい衝突のシーンを映したものではありません。日本で言えば、警察の機動隊に相当すると思しき部隊がじわじわとデモ隊に向けにじり寄ってくるシーンを映しているのみです。

ギャラリーでも、警察と思しき治安当局者の写真は出てきますが、内務省の治安部隊である水色の制服を着たOMONの写真は出てきません。

OMONの荒っぽさは、朝日新聞モスクワ支局長の駒木さんのTwitterより確認してみてください(https://twitter.com/akomaki) .

(引用開始)
ロシア大統領府ペスコフ報道官は、26日日曜、モスクワで行われた無許可の集会参加者らについての記者団から質問に答え、「大統領府は市民の立場を尊重し、市民の立場を表明する権利を尊重している。だがこうしたケースを我々が尊重するのは、市民の立場が現行の法律に即した形で行われ、わが国の法律に従って合意された場所で表される場合だ」と語った。
(引用終了)
BBCの記事によりますと、今回のデモは99都市中72都市で許可が降りなかったとの事です(http://www.bbc.com/japanese/39402098) .そもそも許可を降ろさなかったケースが多い事を踏まえると、ペスコフ報道官の言葉も虚しく響いてしまいます。

というわけで、スプートニクは改めてプロパガンダメディアなのだなぁ…といった印象を抱いた報道でした。

2017年3月25日土曜日

セペダもデスパイネも知らなかったのにWBCキューバ代表を応援してた話

侍JAPANは残念な結果に終わってしまったWBC.
私はそれほど野球に関心は無いので、当初WBCにも興味は湧きませんでした。
しかし、机の上に飾っておいたこのカストロ議長のフィギュアを見て、ふと思ったのです。
「かの偉大な革命家、フィデル・カストロは野球も愛好していたではないか!昨年亡くなった彼の弔いの為にも、キューバを応援しよう!」

というわけで、野球への知識が皆無にも関わらず、急遽WBCでキューバ代表を応援することとなったのです。

我らがキューバ代表が侍JAPANと相見えた第1戦。
タイムライン上が侍JAPANを応援するツイートで埋まる中、私は一人キューバ代表にエールを送り続けていました。
結果は6-11と敗北を喫しましたが、サントス、セスペデスの華麗な守備とデスパイネの力強いホームランに感激した試合であったのを覚えています。デスパイネがロッテでプレイしていたのは、試合後にググって知りました。セペダが以前巨人でプレイしていた事はなんjで知りました。

その後はWBC公式サイトの試合速報を逐次確認し、中国、豪州を打ち負かした事を知りました。

我らがキューバ代表がプールB2位通過を果たし、2次ラウンドに入ると暗雲が垂れ込めました。イスラエルに1-4で敗北を喫したのです。そして、絶対に負けられない2度目の侍JAPANとの対決が始まりました。

両チーム互角に点を取り合う展開でしたが、8回裏に流れが変わりました。5-5の同点だったにも関わらず、この回で侍JAPANは内川の犠牲フライと山田の2ランホームランで一挙に3点を獲得したのです。TV画面の前で崩れ落ちそうになりました。そしてそのまま敗北…

翌日の対オランダ戦。力を既に使い果たしていたキューバ代表はコールド負けを喫しました。こうして、キューバ代表のWBCは終わったのです…

キューバ代表にも残念な結果に終わってしまった今回のWBC.次回は雪辱を果たしてもらいたいです。そして、日本でプレイする(この春からソフトバンクに移籍)キューバの主砲、デスパイネの事を応援することに決めました。

2017年3月24日金曜日

ロンドン 自動車・刃物テロに関する備忘録

3月22日に発生したロンドンでのテロ事件に関する備忘録です。
現時点で分かっている情報としては、以下の2つの記事がよくまとまっているかと思います。


ロンドン・テロ 逮捕者8人に、パトロール警官を増強

ロンドンテロ、犠牲者が4人に 容疑者、単独で犯行か
http://www.asahi.com/articles/ASK3R5CHZK3RUHBI01R.html 

前者のCNN記事に関しては、複数の容疑者が英当局により拘束されている事、後者の朝日新聞の記事に関しては、犯行に及んだ男が生れながらのイスラム教徒ではない事がポイントであるかと存じます。

CNN記事にある通り、この事件に関してISISが犯行声明を出していますが、これに関しては中東調査会の「中東かわら版」が詳しいです。

№193 イスラーム過激派:ロンドンでの襲撃事件
https://www.meij.or.jp/kawara/2016_193.html

この記事の中で、今私たちに一番求められているのは以下の部分であると存じます。
(引用開始)
 この短信が発信されただけで事件を「イスラーム国」の「戦果」と認定し、その意図や原因に関する憶測や推論をめぐらせることは、「イスラーム国」の広報活動に協力することにもなりかねない。
(引用終了)

自戒を込めたいところです。

 

2017年3月23日木曜日

常岡さん、スプートニク沙汰になる

チェチェンやアフガニスタン、イラクやシリアといった戦場取材で知られる、そしてなにかと当局に拘束される事でも知られるジャーナリストの常岡浩介さん。先日(3月19日頃)はベラルーシで拘束されてしまいました。そしてこの事は、ロシアのプロパガンダメディアであるスプートニクの記事にもなってしまいました。以下、該当記事をご覧ください。

ダーイシュ関与容疑の日本人 ベラルーシ入国を断られる
https://jp.sputniknews.com/world/201703213453697/ 
(引用開始)
ベラルーシの国境警備隊が、ダーイシュ(イスラム国、IS)との関与を先に疑われた日本人の入国を拒否した。国家国境委員会が20日、発表した。
(中略)
出来事はミンスク第2空港で19日夜に起きた。キエフ発ミンスク着の便の乗客チェックの際、48歳の男性が、ベラルーシ入国が閉ざされているか、好ましくないとされている人物のリストに入っているのが見つかった。
パスポートは、男性が戦闘行為が行われていた時にウクライナやイラクに滞在していたことを示していた。
国家国境委員会は、「さらに、オープンソースの分析により、この日本市民は2016年10月、イラク領内でダーイシュ関与を疑われて拘束されていた」と発表した。
(引用終了)
記事中に名前こそありませんが、これに該当する方は常岡さんただお一人です。
「2016年10月…」のくだりは、ISISのキーホルダーを持っていた関係でクルド自治政府拘束下に置かれていた事を示しています。以下の産経の記事に詳細が掲載されています。

常岡浩介さんが帰国「お騒がせしました」「ISのキーホルダーで関連疑われた」
http://www.sankei.com/world/news/161108/wor1611080039-n1.html 

常岡さんは、かつてISISの現地司令官オマル・グラバとFB上で交流を持っていたり、シリア領内のISIS支配地域への取材経験をお持ちであったりするのですが、スプートニクの記事を見る限りではこの点は問題にならなかったようですね。

常岡さんの事ですから、これに(良い意味で)懲りずに海外取材に出かけ、興味深い情報を発信してくださる事と思います。

私は常岡さんのお姿を4度、リアルで拝見したことがあります。国連大で開かれたシンポジウムで偶然隣の席になった事が1度、NAKED LOFTや高円寺パンディット、ゲンロンカフェといったイベント会場で3度拝見しました。ネット上では辛辣な常岡さんですが、実際にお目にかかってみると非常に朗らかなお人柄だった事を覚えています。

数ある常岡さんの著書の中で、個人的にイチオシなのは常岡さん、人質になる。」。アフガニスタンでの拘束経験を漫画化したもので、肩肘張らずに気軽に読める良著です。

それと、常岡さんはよくTwitter上で飯テロを仕掛けてくるので、常岡さんのTwilogで「(゚д゚)ウマー!!!」と検索をかけるとグルメガイド代わりになり、美味しいお店が見つかります。

ネット上での評価にはバラつきが見られますが、私としては、常岡浩介さんを優秀なジャーナリストとして、これからも応援していく所存です。

2017年3月22日水曜日

今度はiPhoneユーザーに? トランプ大統領機種変疑惑

以前、ツイートにiPhoneを使用する「きれいなトランプ」とAndroidを使用する「きたないトランプ」が存在するという記事を執筆しました。(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/01/iphoneandroid.html)
前者は周囲のスタッフが投稿したもの、後者は大統領本人が投稿したもの…と結論付けましたが、昨今状況が変わりました。どうやら、トランプ大統領本人もiPhoneを使用してツイートをし始めたようなのです。

以下、投稿したクライアントが表示できるiOS用Twitterクライアントより、トランプ氏のアカウントを見てみましょう。
CNNをフェイクニュースと罵るツイートをはじめ、いかにもトランプ大統領本人らしいツイートが、iPhone用のTwitterクライアントから投稿されていることがわかります。

トランプ大統領が最後にAndroid端末からツイートしたのは、日本時間2017年3月5日20時40分の事です。
その後、日本時間3月7日6時22分に投稿された、トランプ大統領本人によるものと思しきツイートは、iPhoneから投稿されています(スクリーンショット最上)。

というわけで、トランプ大統領は3月6日頃にAndroidからiPhoneに機種変更を行なったのではないか?と推測しています。

一般に市販されているiPhoneを使用しているのか、それとも何らかの形でセキュリティが強化されているiPhoneを使用しているのかは定かではありません。

2017年3月14日火曜日

上坂すみれさんサハリン行! 「文化外交」の意義とは何か

今月10日~14日にかけて行われた上坂すみれさんのサハリン訪問は本当に意義深いものであったと思います。

やはり、まずは偉大なプロデューサーであった故・櫻井孝昌さんの遺志を継いでサハリンにて日本文化イベントを行えたこと、そのものが良かったと感じています。櫻井さんなくして、今後の文化交流イベントはどうなってしまうのかと心配していましたが、上坂さんをはじめ数多くの方々が櫻井さんのご意志を受け継いだ事で今回のイベントが実現できたのであろう…と感じています。

次に、イベントが開催された場所がロシア西部の大都市、モスクワやサンクトペテルブルクではなく、極東の地方都市ユジノサハリンスクであるという点です。

大都市であれば、日本の文化に親しむ人が数多くいらっしゃるのも納得がいきます。しかし、ロシア極東の地方都市で日本文化交流イベントが開催できたという事実は、伝統的なもの、大衆に親しまれるポップカルチャーといったもの、双方を合わせた日本文化が、いかに浸透性が高いものであるかを示すものであると思います。浸透性の強い日本文化は、外交の大きなツールになってくれるものと改めて認識させられました。

また、ロシア極東は今後注目される地域です。
現在、ロシアは極東で中国と接しています。しかし、ロシアにとり中国という隣人はいささか大きすぎるきらいがあります。人口の少ないロシア極東部のすぐ南に、人口13億人・GDP世界第2位の大国が存在するのは、少々アンバランスな状況と言わざるを得ません。
そこで、日本とロシアの極東における協力が活発化すれば、日本・ロシア双方ともに中国への依存度を下げる事ができ、なおかつ中国に対する発言力を増大させることが可能です。
そうした意味合いで注目されるロシア極東に、文化の力という極めて平和的な形で日本の魅力を発信することができた、その意義も非常に大きいのではないか?と考えます。

というわけで、「櫻井さんのご意志を引き継ぐことができた」、「日本文化の浸透性の高さを示すことができた」、「これから注目されるであろうロシア極東地域に、文化の力で足跡を残せた」の3点で、今回の上坂すみれさんのサハリン訪問は非常に有意義であったと思います。

特に、ロシア極東に関してはドミトリー・トレーニン先生の「ロシア新戦略――ユーラシアの大変動を読み解く」が最も参考になるかと思います。和訳には、Twitterでもお馴染み小泉悠さんが参加なさっています。ご関心をお持ちの方はどうぞ。

2017年3月12日日曜日

本物の石油王来日! サウジ・サルマン国王訪日の傾向と対策

Twitter上では石油王と結婚したい人の増加が目立っていますが、遂にその夢が叶う可能性が微粒子レベルで存在する時がやってきました。サウジアラビア・サルマン国王の来日です。しかしお歳が81歳との事なので、結婚相手には少々不向きかもしれません。

サウジアラビア国王 きょう 46年ぶりの来日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170312/k10010907971000.html 
NHKの記事内で気になるのはやはりこの部分。
(引用開始)
 一方、サウジアラビアの実業家フセイン・ショボクシさんは、経済改革への協力をめぐり、サルマン国王は、日本のあとに訪れる中国にも大きな期待を寄せていると指摘します。



ショボクシさんは「中国は、この地域がお金になると考えているだけでなく、戦略的な国益を重視して入り込んでおり、すでに紅海沿いの経済都市構想で港湾などを含めた計画から完成まで丸ごと手がけるプロジェクトを進めていて、長期間の投資を約束している。サウジ側としては、中国との競争意識から日本も同じように関心を持ってもらいたいと考えている」と話し、サウジアラビアとしては、石油の供給元としての立場を最大限利用して、日本と中国を両てんびんにかけていると分析しました。
(引用終了)
 
そんな中で、日本側はサウジアラビア国営石油企業「サウジアラムコ」の東証上場に向け積極的に動いているようです。私が今回の国王訪日で一番注目しているのも、このサウジアラムコ上場に関してです。
 
サウジ・アラムコ東証上場要請へ 
http://jp.reuters.com/article/idJP2017030901001556
(引用開始)
 安倍晋三首相は12日に来日するサウジアラビアのサルマン国王との会談で、世界最大の石油会社、国営サウジ・アラムコの新規上場先に東京証券取引所を含めるよう要請する方針を固めた。複数の政府筋が9日、明らかにした。アラムコの時価総額は、上場すれば米アップルを抜き世界最大になると言われる。首相としてはアラムコの株式を呼び込み、東証の活性化につなげる狙いがある。
(引用終了)
 
米政権交替前の少々古い記事ですが、サウジアラムコ上場に関してはこちらの記事も興味深いです。
 
サウジアラムコ上場 誘致大作戦
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0106.html 
この記事中の
(引用開始)
米サウジのすきま風 日本の追い風になるか?

“ニューヨーク上場に黄信号”という情報が流れる背景には何があるのでしょうか?

主な要因と見られているのは、サウジアラビアとアメリカの関係悪化です。去年9月末、アメリカで、15年前に起きた同時多発テロ事件の遺族がサウジアラビア政府に対し、損害賠償を求めることを可能にする法律が成立しました。首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者と実行犯の多くは、サウジアラビアの出身だったからです。

これに対し、サウジアラビアは猛反発。さまざまな外交・経済ルートを通じて、撤回を働きかけています。サウジアラビアの重要閣僚は、日本の大手石油元売り会社の首脳にも電話をかけ、法案撤回への日本の協力を要請しました。こうした中で、サウジアラビアがアメリカに対する報復として、サウジアラムコのニューヨーク上場に慎重な姿勢に転換したというのが、“黄信号説”の根拠です。
(引用終了)
この部分が、現在ですとトランプ政権の反イスラム主義的な政策に伴う「黄信号」として置き換わるのかもしれません(いささか安直か?)。

そして、サウジアラムコ上場に関してもやはり中国との競争が存在します。
(引用開始)
 もう1つの狙いとして、中国への対抗意識もあります。中国は今や日本を抜いて、サウジアラビアにとって最大の原油の販売先となりました。中国の政府高官は、サウジアラビアに頻繁に行き来しては、香港への上場を働きかけています。日本政府の関係者からは「中国に負けられない」とライバル意識むき出しの声も聞こえてきます。
(引用終了)

更にはサウジ・イラン関係の問題も。
(引用開始)
 株式上場は安全保障政策

サウジアラビアから帰国した東証幹部は「上場先の判断は、半ば政治的に決めていくだろうという印象を持った」と話しています。

株式上場という経済的な事案を、なぜ政治的な事情で判断するのでしょうか。その答えは、中東とエネルギーをめぐる情勢の歴史的転換の中に見いだせそうです。サウジアラビアは長年、ペルシャ湾の対岸にあるイランと対立し、後ろ盾であるアメリカに守られている状態にありました。

しかし、去年、オバマ政権はサウジアラビアの反対を押し切って、イランと核開発問題をめぐる歴史的な合意にこぎ着けました。一方、エネルギー情勢に目を転じると、アメリカはシェール革命の恩恵で原油生産が飛躍的に増大し、エネルギーの自給自足に向かっています。

この結果、石油市場の安定のために、中東地域に関与する必要性が低下しつつあるのです。こうした情勢の変化を受けて、サウジアラビアは、安全保障のパートナーの多角化を模索していると見られています。

ムハンマド副皇太子は、中国で習近平国家主席と会談、ロシアではプーチン大統領と会談するなど、精力的に世界を飛び回っています。サウジアラビア政府の関係者の1人は「安全保障の新たなパートナーを考慮しながら、株式の上場先や売却先を選ぶのは自然な流れだ」と話しています。
(引用終了)
これまた安直な話になりますが、政治面を考慮するとイランと関係の深い中国よりは、米国の同盟国たる日本の市場の方が、サウジにとり魅力的な選択肢となりうるのではないか?との印象を受けます。

日本市場、東証にもチャンスが巡ってきたということで、是非ともサウジアラムコ上場に向け官民共に全力でサルマン国王への働きかけをして頂きたい…と願うばかりです。

(追記)
フライトレーダーで追跡した結果、石油王搭乗機は18:44頃無事に羽田に降り立ったことが確認できました。どうぞ日本を楽しんでください!ハラール系の対応は日本はあまりできてないのでごめんなさい…

2017年3月11日土曜日

BBCの生放送中にお子さんに乱入された教授はどんな方だったのか?

BBCの報道番組にSkypeで自宅から生出演をしていた教授の部屋にお子さんが乱入し、奥さんが慌てて駆けつける微笑ましい映像が話題となっていますね。BBCのYoutubeチャンネルに動画がアップされた他、BBCWorld公式アカウントもこの話題に反応を示しています。


お子さんの乱入を受けたのはロバート・ケリー先生。韓国・釜山在住で、米国人。国立釜山大学の教授を務めていらっしゃり、韓国や国際関係に関し研究を行なっているとの事。動画を見るに、朴槿恵女史の大統領罷免に関し、北朝鮮への影響を尋ねられている時にお子さんに乱入されたようですね。

ロバート・ケリー先生はTwitterアカウントをお持ちです。
https://twitter.com/Robert_E_Kelly/
この予告ツイートの後に、お子さんの乱入が起こったのです。
また、ケリー先生はブログもお持ちです。
https://asiansecurityblog.wordpress.com/
プロフィールを読むに、フォーリン・アフェアーズへの寄稿も行なっているとのですからすごいものです。
https://asiansecurityblog.wordpress.com/about/

この動画を契機に、ケリー先生の分析にも注目してみてはいかがでしょうか?
私は早速ケリー先生のTwitterをフォローしました。



トランプ対ISIS新戦略? 3.22 対IS有志連合外相級会議とクウェートへの第82空挺師団2500名増派

米が対シリア大規模地上部隊派遣に踏み切るかどうか、関心を持って情報収集をしておりますが、今回は2つの情報をピックアップ。

1つめは、米国務省が9日に発表した22~23日にかけての、対ISIS有志連合の外相級会議です。トランプ対ISIS新戦略を国際的にアピールするには絶好の場かと思います。

米、22-23日に68カ国会合を開催 IS掃討の加速目指す
http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-usa-idJPKBN16G2Y2 

2つめは、クウェートに米陸軍第82空挺師団2500名が増派されるという話題。こちらは、毎日新聞の和田弘明記者の以下のツイートで知りました。
元記事はこちら。

The U.S. is sending 2,500 troops to Kuwait, ready to step up the fight in Syria and Iraq
https://www.armytimes.com/articles/82nd-airborne-syria-iraq-kuwait-islamic-state 

既にシリアには従来からいる米特殊部隊の他に、新たに米海兵隊が入りましたが、これはあくまで現地武装勢力(SDFという認識でよいかと)への支援であり、オバマ政権の取った戦略の域を出ていません(既出記事参照:http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/03/1000.html)

ただ、この2500名の陸軍の派遣は、数的に見て現地部隊の支援の域を超えているように思えてなりません。この2500名のクウェート派遣が、トランプ対ISIS新戦略の嚆矢となるのでしょうか?

2017年3月10日金曜日

南スーダンPKO 日本施設部隊撤収に関する備忘録

南スーダンPKO撤収報道には驚かされました。NHKのスクープでしょうか?



南スーダンPKO 派遣の陸自施設部隊 撤収へ

南スーダンへのPKO派遣が決まったのは民主党政権時代。この時、アフリカで一番若い国が民族対立に至り、首都をT-72戦車が走り、上空にはMi-24攻撃ヘリが飛ぶ事態になると誰が予想していたでしょうか…?  ネット上では、民主党の責任もあるのではないか、という声も見かけますが、個人的にはこの件に関しては予測不可能であり、かの党に責任があるというのは酷ではないかという印象を抱いています。

それはさておき、現在南スーダンPKOに兵力を派遣している国は我が国の他に、中国、韓国、モンゴルであったかと記憶しています。今回の我が国の動きを受け、他の参加国がいかなる反応を見せるかが気がかりです。

仮に南スーダンPKOが中止となれば、かの国の民族対立に拍車がかかり、場合によってはルワンダの二の舞になりかねないのではないか?と懸念を抱いています。国際社会の日本に対する視線も心配です。

それにしても急な報道でした。予算を通すために、与党が野党に妥協したんでしょうか?

2017年3月9日木曜日

1000名の予備部隊クウェート派遣検討、対シリア海兵隊派遣、そして米露トルコ参謀総長会談

CNNの報道以降、自分なりに米対シリア大規模地上部隊派遣構想について情報を収集しておりますが、本日は3つ、興味深い情報が入ってきました。

1つはロイター通信の以下の報道です。

米政権、IS掃討で最大1000人の予備部隊を検討=当局者
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-islamicstate-idJPKBN16G009 
(引用開始)
米当局者がロイターに明らかにしたところによると、トランプ政権は過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いの予備部隊としてクウェートに最大1000人の米軍兵士を派遣することを検討している。
この案の支持者は、予備部隊を派遣すれば現地の米軍司令官は想定外の事態に一段と迅速かつ柔軟に対処することが可能になるとしている。
また、クウェートの予備部隊をシリアやイラクに展開するかを巡る最終的な判断を現地の司令官に委ねることになる。
(引用終了)


 検討段階であるとの事で、まだ様子見といきましょう。

2つめは、野口雅昭先生のブログからです。

海兵隊のシリア到着
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5185725.html 
(引用開始)
al qods alarabi net とal jazeera net は、米海兵隊が北部シリアに到着したと報じています。
(到着した部隊の規模は不明ですが、記事では海兵隊の第11ユニットとなっていて、このユニットというのが、どうもよくわかりません…要するに師団や旅団や連隊規模ではなさそうですが、海兵隊の場合ユニットというとどの規模の部隊を意味するのでしょうか?また国防総省は、詳細についてはコメントしていないとのことで、今後どのくらいの増派があるのか等も、現時点では不明です)
また、同時に海兵隊は155㎜大砲を前線に配置したとのことです(この前線というのも、どこかよくわかりませんが、どうやらmanbij のようです)
この米部隊は、クルド等の同盟者がISの本拠地ラッカを攻撃するときに、これを支援する役割を担い、これまでシリアに派遣されていた500名の特殊部隊に加えて派遣されたものの由。
またwashington post は、この海兵隊の派遣は、米軍にとって重大な転機ではあるが、この派遣は以前から検討されていた戦略の一部であって、トランプが新たに米国防総省に検討を命じた、シリアの新政策ではないとしている由。
(引用終了)
CNNが報じた、米対シリア大規模地上部隊派遣構想とは異なり、従来型(オバマ政権型と言い換えても良いか)の戦略であることがミソかと存じます。

元となったワシントンポストの記事はこれのようです

Marines have arrived in Syria to fire artillery in the fight for Raqqa
M777榴弾砲が展開したようですね。HIMARSにも言及が。

以前の記事(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html)で、ワシントンポストによれば米当局者が「特殊部隊、攻撃ヘリと各種火砲の増強、そして主要なクルド・アラブ武装勢力への武器供与の増大がラッカ攻略には必要」と述べていた事を紹介しましたが、この「各種火砲」の増強の1つが、M777の配備なのでしょうね。
なお、シリアに展開した海兵隊ユニットは昨年10月にサンディエゴより派遣されたとの事ですので、トランプの対シリア新戦略の一環とみなすのは難があるかと思われます。

3つめは、アンタルヤでの米露トルコ参謀総長会談に関してです。
先に引用したブログ内で野口雅昭先生が言及なさっているほか、池内恵先生も重要性を指摘していらっしゃいます。池内先生のツイートを転載して終わります。




2017年3月8日水曜日

さようなら、民主くん。

旧民主党のゆるキャラ、民主くんがいなくなるようです。

民主くんは「漢」でした。熊本震災時、民進党公式Twitterが暴走した際もこう諫めていました。


今回、「廃棄」が決まった後も、旧民主、民進党の言動を揶揄するネットスラング「ブーメラン」をあえて用いて以下のようなツイートを。


最後まで漢気を見せてくれた民主くん。今まで本当にありがとう。

2017年3月7日火曜日

北・マレーシアが発動した「ペルソナ・ノン・グラータ」とは何か?

金正男暗殺事件に関連し、マレーシア・北朝鮮双方が両国の駐在大使を「ペルソナ・ノン・グラータ」と見なす異常事態となっています。以下、時事通信の記事をご覧ください。

北朝鮮大使が出国=正男氏事件でマレーシアと追放合戦-断交へ発展の可能性も
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030600669&g=prk
(引用開始)
 6日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省はマレーシア政府に対し、駐北朝鮮大使を5日午前10時から48時間以内に国外へ退去させるよう求めた。実際には同大使は既に本国へ召還されているが、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」と見なしたという。姜氏追放への対抗措置とみられる。
(中略)
さらに今月4日には、マレーシア外務省が求めた同省高官との会談に姜氏は姿を見せなかった。これが決定打となり、マレーシア政府は同日夜、姜氏を「ペルソナ・ノン・グラータ」として追放すると発表。6日午後6時(日本時間同7時)までの国外退去を通告していた。
(引用終了)

ペルソナ・ノン・グラータの制度は、「外交関係に関するウィーン条約」第9条に定められています。同志社大新井京先生の「オンライン条約集」より、この条文を見てみましょう。(https://www1.doshisha.ac.jp/~karai/intlaw/docs/diplomat.htm)
第九条 1 接受国は、いつでも、理由を示さないで、派遣国に対し、使節団の長若しくは使節団の外交職員である者がペルソナ・ノン・グラータであること又は使節団のその他の職員である者が受け入れ難い者であることを通告することができる。その通告を受けた場合には、派遣国は、状況に応じ、その者を召還し、又は使節団におけるその者の任務を終了させなければならない。接受国は、いずれかの者がその領域に到着する前においても、その者がペルソナ・ノン・グラータであること又は受け入れ難い者であることを明らかにすることができる。
2 派遣国が1に規定する者に関するその義務を履行することを拒否した場合又は相当な期間内にこれを履行しなかつた場合には、接受国は、その者を使節団の構成員と認めることを拒否することができる。

ペルソナ・ノン・グラータは外交官に対して、「受け入れ難い者」は事務技術職員と役務職員に対して通告されるもので、双方の手続きや効果は同じです。この点において、北朝鮮とマレーシア双方は「外交関係に関するウィーン条約」を遵守しているわけです。

ただ、移動及び居住の自由を定めた自由権規約第12条や在テヘラン米国大使館事件判決で示された外交関係法の「自己完結性」に反する可能性はないのだろうか?と、以下の事案に関して気になっています。今後の検討課題としたいです。

北朝鮮、マレーシア国民の出国一時禁止 正男氏殺害巡り
http://www.asahi.com/articles/ASK37424HK37UHBI01N.html 
(引用開始)
 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件をめぐり、北朝鮮外務省は7日、北朝鮮に滞在しているマレーシア国民の出国を一時的に許可しないと在北朝鮮マレーシア大使館に通報した。朝鮮中央通信が7日、報じた。
(中略)
一方、マレーシアのザヒド副首相兼内相は7日、地元メディアに対し、同国内の北朝鮮大使館職員の出国を禁じる対抗措置をとったことを明らかにした。
(引用終了)
北朝鮮とマレーシア、相手国民を相互に出国禁止=金正男氏事件で応酬激化、緊迫増す
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700815&g=prk
(引用開始)
北朝鮮の金正男氏暗殺事件をめぐり、北朝鮮外務省が7日、北朝鮮に在留するマレーシア国民の出国を認めない措置を講じた。これに対し、マレーシアのナジブ首相は同日、「事実上の人質にしている」と非難し、マレーシアにいる全ての北朝鮮人の出国を禁じる対抗措置を即座に取った。両国の応酬は激化し、緊迫の度がさらに増した。
(引用終了)

2017年3月6日月曜日

補足:ロシア24時間営業花屋さんの謎 (「上坂すみれの♡をつければかわいかろう」採用記念)

2017年3月5日24:00〜文化放送にて放送された、「上坂すみれの♡をつければかわいかろう」にて私のメールが読まれました。番組へ送った文面はこちら。




このように、ロシアに24時間営業の花屋さんが存在する理由を「夫婦喧嘩の仲直りのため」と説明しましたが、それに更に補足したいと思います。

ロシアでは、男性が女性に対し、「ごめんなさい」「お疲れ様」「ありがとう」など、様々な思いを伝えるために花を贈る文化が一般的に存在するとのこと。夫婦の間だけでなく恋人の間で、あるいはお母さんに対して贈ることもあるそうです。

また、3月8日の「国際女性デー」では、全ての女性が花を贈られる対象になるとの事。

「夫婦喧嘩の仲直りのため」だけでなく、各種シーンで、様々な思いを男性が女性に対して花に気持ちを込めて贈る、そのために24時間営業花屋さんがあると説明した方がより正確であったかと思います。

男としては少々お財布が心配になりますが、非常にロマンチックな文化かと思います。

補足内容は、既に「♡をつければかわいかろう」にふつおたとしてメールしました。採用は無いかと思いますが、目を通すくらいはしていただけるかな…?



2017年3月5日日曜日

イラク・モスルにおけるISISの化学兵器使用

西部奪還戦が継続するモスルで化学兵器が使用されたという報告が入っています。どうやらマスタードガスのようです。以下、CNN日本語版の記事をご覧ください。


イラク北部で化学兵器使用か、12人に症状 赤十字
(引用開始)
イラク北部アルビル(CNN) 赤十字国際委員会当局者は4日までに、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦が続くイラク北部モスルで負傷した住民12人に化学兵器攻撃にさらされたような症状が見つかったと報告した。
同委の中東担当責任者によると、12人は北部アルビル近くの病院で手当てを受けたが、激烈な化学物質に触れたような症状があった。12人は子ども5人、女性3人に男性4人。皮膚のただれ、せき、目の充血、炎症や吐き気などを訴えているという。
CNNの取材に応じたモスル東部の住民2人は、同地区を狙った1日と2日の迫撃砲攻撃で奇妙な化学物質もしくはマスタードガスのような異臭が漂ったと証言。迫撃砲弾はモスル西部からチグリス川を越えて着弾したとしている。
(引用終了)

まずは使用した勢力ですが、イラク政府側の可能性は限りなくゼロに近いと考えられます。イラク政府は2009年に化学兵器禁止条約に加盟を行なっています(http://disarmament.un.org/treaties/s/iraq)。製造方法や保管・運用方法のノウハウはフセイン政権時代と異なり、失われていると考えるのが妥当でしょう。

一方、ISISが使用した可能性は極めて高いと考えられます。
まず、攻略されつつあるモスル西部から何らかの陽動作戦を行いたいという動機が存在すること、そしてISISには既にマスタードガスの使用経験が存在し、運用ノウハウを身につけていると考えられるからです。以下、2016年8月25日付のロイターの記事をご覧ください。

シリア政府軍が化学兵器使用、ISもマスタードガス=国連報告書
http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-syria-chemicalweapons-idJPKCN1100BM 
(引用開始)

国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の合同調査によると、シリア内戦で政府軍が化学兵器の一種である塩素ガスを少なくとも2回使用した。過激派組織「イスラム国」(IS)によるマスタードガス使用も判明したという。ロイターが極秘の調査報告書を入手した。
国連安全保障理事会が昨年、全会一致で設置を決定したこの調査チームは、1年にわたり、シリアの7つの地域で行われた9回の攻撃を軸に調査をしてきた。
(中略)
イスラム国については、15年8月にトルコ国境に近い北部マレアでマスタードガスを使用したことを示す十分な証拠があったという。
(引用終了)

ISISによる今回のマスタードガスと思しき化学兵器の使用は、戦闘に直接しない者への人道的な扱いを定めたジュネーヴ諸条約共通3条、並びに慣習国際法たる軍事目標主義に反する行為と言えるでしょう。

可能ならば、国際刑事裁判所(ICC)での法の裁きが必要であると感じます。


米対シリア大規模地上部隊派遣はあるのか(ワシントン・ポストより)

米対ISIS戦略計画の草案が提出された事は先日述べた通り(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/02/isis.html)ですが、これに関連してワシントンポスト紙が興味深い記事を出しました。

Pentagon plan to seize Raqqa calls for significant increase in U.S. participation
(引用開始)
A Pentagon plan for the coming assault on Raqqa, the Islamic State capital in Syria, calls for significant U.S. military participation, including increased Special Operations forces, attack helicopters and artillery, and arms supplies to the main Syrian Kurdish and Arab fighting force on the ground, according to U.S. officials.
(引用終了)
特殊部隊、攻撃ヘリと各種火砲の増強、そして主要なクルド・アラブ武装勢力への武器供与の増大がラッカ攻略には必要…と、これだけ見るとオバマ政権の対ISIS路線を継承・拡大しているような印象です。

仮に米対シリア大規模地上部隊派遣がなされた場合、Al Babを経由して進軍するのではないか?との予想を先日行いましたが(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/02/isisal-bab.html) 、Al Bab南部にシリア政府軍が展開した関係でそれは不可能となった模様です。(野口雅昭先生のブログ参照:http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5181793.html)

この状況でトランプ政権は対シリア大規模地上部隊派遣決断に踏み切ることができるのか、そもそも国防総省の出した計画に大規模地上部隊派遣構想が含まれているのかどうか、今後とも注視が必要ですね。3月上旬に入り、トランプもそろそろ決断しなければならない時期に入りました。

(追記)
相互フォロワーの方にこの件に関し助言を求めたところ、快くお返事を頂きました。許可も得られましたゆえ、以下転載します。

 元となったCNBC(米NBC系統)の報道を見るに、 アナリストには1万人規模の派遣はなくとも、5000名程度を上限とする部隊の派遣を行うのではないか、といった分析をしている方もいるようです。現在シリアに派遣されている米軍(主に特殊部隊と見て良いのでしょう)が500名程度のことですから、最大でその10倍の数が新たに派遣される事となります。

この分析が正しいとすると、規模の面、そしてオバマ政権の取った特殊部隊による現地部隊支援+空爆・航空支援という戦略から逸脱し、米兵自らが戦闘に参加するという面からして、「大規模地上部隊派遣」という表現が適切ではないかと存じます。

問題はトルコとYPGとの確執、アサド政権・イラン・ロシアとの連絡、ラッカへの進軍ルート等山積していることは言うまでもありませんが…



2017年3月4日土曜日

島根はいいぞ3日目

出雲大社周辺を周遊しました。

現在の出雲大社駅です。
ここから参道を歩いて出雲大社へ。



本殿に着きました。
平成の大遷宮を行なったとの事で、私も一口寄付。
本殿裏のウサギたち。

ここでは素盞嗚尊を祀っています。
因幡の素兎を助けた大黒様。
小さなやしろでも趣があります。
旧JR大社前駅駅舎です。
当時の料金表。


 D51が余生を送っています。


翌日、金曜の朝の飛行機で東京へ戻り、島根旅行は終わったのでした。
山陰地方は飛行機であればアクセスも容易、かつ観光スポットも豊富かと思います。

皆様も是非どうぞ。

2017年3月1日水曜日

島根はいいぞ 2日目

今日は食レポです。

利き酒をやってみます。松江づくしが若干辛めの印象です。

ノドグロの一夜干し。外見に反して、上品な甘味のある脂が特徴です。

神話・八岐大蛇に酒を飲ませた事に因んだ「李白」は強烈です。
これに、日本海の海の幸を合わせます。小ぶりのマグロ、カンパチ、鯛、イカ、実に繊細です。

山陰地方、住むには良いのかもしれない…と感じた次第です。