2017年3月23日木曜日

常岡さん、スプートニク沙汰になる

チェチェンやアフガニスタン、イラクやシリアといった戦場取材で知られる、そしてなにかと当局に拘束される事でも知られるジャーナリストの常岡浩介さん。先日(3月19日頃)はベラルーシで拘束されてしまいました。そしてこの事は、ロシアのプロパガンダメディアであるスプートニクの記事にもなってしまいました。以下、該当記事をご覧ください。

ダーイシュ関与容疑の日本人 ベラルーシ入国を断られる
https://jp.sputniknews.com/world/201703213453697/ 
(引用開始)
ベラルーシの国境警備隊が、ダーイシュ(イスラム国、IS)との関与を先に疑われた日本人の入国を拒否した。国家国境委員会が20日、発表した。
(中略)
出来事はミンスク第2空港で19日夜に起きた。キエフ発ミンスク着の便の乗客チェックの際、48歳の男性が、ベラルーシ入国が閉ざされているか、好ましくないとされている人物のリストに入っているのが見つかった。
パスポートは、男性が戦闘行為が行われていた時にウクライナやイラクに滞在していたことを示していた。
国家国境委員会は、「さらに、オープンソースの分析により、この日本市民は2016年10月、イラク領内でダーイシュ関与を疑われて拘束されていた」と発表した。
(引用終了)
記事中に名前こそありませんが、これに該当する方は常岡さんただお一人です。
「2016年10月…」のくだりは、ISISのキーホルダーを持っていた関係でクルド自治政府拘束下に置かれていた事を示しています。以下の産経の記事に詳細が掲載されています。

常岡浩介さんが帰国「お騒がせしました」「ISのキーホルダーで関連疑われた」
http://www.sankei.com/world/news/161108/wor1611080039-n1.html 

常岡さんは、かつてISISの現地司令官オマル・グラバとFB上で交流を持っていたり、シリア領内のISIS支配地域への取材経験をお持ちであったりするのですが、スプートニクの記事を見る限りではこの点は問題にならなかったようですね。

常岡さんの事ですから、これに(良い意味で)懲りずに海外取材に出かけ、興味深い情報を発信してくださる事と思います。

私は常岡さんのお姿を4度、リアルで拝見したことがあります。国連大で開かれたシンポジウムで偶然隣の席になった事が1度、NAKED LOFTや高円寺パンディット、ゲンロンカフェといったイベント会場で3度拝見しました。ネット上では辛辣な常岡さんですが、実際にお目にかかってみると非常に朗らかなお人柄だった事を覚えています。

数ある常岡さんの著書の中で、個人的にイチオシなのは常岡さん、人質になる。」。アフガニスタンでの拘束経験を漫画化したもので、肩肘張らずに気軽に読める良著です。

それと、常岡さんはよくTwitter上で飯テロを仕掛けてくるので、常岡さんのTwilogで「(゚д゚)ウマー!!!」と検索をかけるとグルメガイド代わりになり、美味しいお店が見つかります。

ネット上での評価にはバラつきが見られますが、私としては、常岡浩介さんを優秀なジャーナリストとして、これからも応援していく所存です。

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