暴徒化するデモ隊と治安部隊との衝突を撮影した映像をご覧になった方も多いかと存じます。
ベネズエラ市民の不満の背景には、原油価格下落に伴う外貨の不足によるインフレが存在するとの事。8月上旬にはウゴ・チャベスの後継者たるマドゥーロ大統領の独裁体制が確立したとの事です。
独裁確立 制憲議会発足 国会廃止決定へ
https://mainichi.jp/articles/20170805/dde/018/030/031000c
このような情勢下で、駐日ベネズエラ大使館はTwitterを通じ、日本語にて積極的に情報を発信しています。
かの国の体制を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかに関わらず、関心をお持ちの方はフォローしてみてはいかがでしょうか?
https://twitter.com/VenezuelainJpn/
ベネズエラ政府の広報(否定的に捉えるならプロパガンダ)ツイートが目立ちますが、以下のようなツイートも。
「これは行ってみる価値があるんじゃないか?」夏にぴったりの南米の味覚「ベネズエラ・フェア」を開催中!レストラン「天現寺大使館」にて、美味しいベネズエラ料理とデザート、カクテルをご堪能ください♪〒106-0047 東京都港区南麻布4丁目2−35、ご予約は電話0120-313-311まで。8月末までですので、お早めに! pic.twitter.com/NUot9sk63T— ベネズエラ大使館 (@VenezuelainJpn) 2017年8月21日
というわけで、食べに行きました。最寄りの広尾駅へと降り立ちます。
様々な国の大使館が集中するエリアですね。同時にお洒落エリアでもあり、俺の場違い感がすげえ。
お店備え付けのサラダバーで野菜をボリボリむさぼっていると、ベネズエラランチセットが到着しました。
胃腸が弱りがちな夏にぴったりの爽やかなランチプレートです。
主食のジャスミンライスは、粘りのない長粒種のお米を使用。香りが良く、食が進みます。
サラダはトマトとコーンサラダ、アボガドとエビのレモンオリーブサラダの2種類。
前者はクリーミーなドレッシングとトマトの味がよくマッチしており、後者はプリプリしたエビの食感とねっとりした食感のアボガドの組み合わせが非常に美味しかったです。
メインはチキンソテーのマンゴーソース。
(チキンにマンゴーとか、酢豚にパイナップル並みに合わないやろ…)と思っていたのですが大間違い。
ほんのりと甘いソースが、チキンの持つ旨味を最大限に引き出していたのです。これほど旨味が凝縮された鶏肉を頂くのは初めてではなかろうか…?
ランチプレートを楽しんだ後は、デザートの時間。
バナナのベネズエラ産チョコレートがけの登場です。
ベネズエラのチョコレートはほろ苦く濃厚な味わい。これがほどよく凍ったバナナのシャリシャリとした食感と合わさり、口の中でバナナの持つ自然な甘みを引き立ててくれます。これも本当に美味しかった!
というわけで、ベネズエラの食を通じ、かの国の文化をほんの少しですが感じてきました。
ベネズエラ情勢は予断を許しません。再度クーデターが起こる可能性もあるでしょうし、トランプ大統領の発言にあるよう、米国の軍事介入も否定はできない状況です。
豊かな文化を持つベネズエラに、また平和が戻りますよう。