まずは公的な発表を確認してみましょう。
以下、防衛装備庁公式サイトより、報道資料をご覧ください。
弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイルの発射試験について
http://www.mod.go.jp/atla/pinup/pinup290204.pdf
この報道資料においては、ミサイルの具体的な性能には言及されておりません。
具体的な性能にまで言及しているのが、日本経済新聞2月4日付の記事です。
新型迎撃ミサイル試験に成功 日米共同で
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H2J_U7A200C1PE8000/
(引用開始)
同ミサイルは最高高度1千キロメートル超に対処でき、同300キロメートルにとどまる現行のSM3よりも迎撃能力が高まる。日本では2017年度に量産を開始し、19年度に配備する予定だ。
(引用終了)
いかなる弾道ミサイルを念頭に置いて開発しているのかまで踏み込んで報道しているのが、FNNです。
日米両国の防衛当局、新型迎撃ミサイルの試験に成功と発表
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00348992.html
(引用開始)
「SM-3ブロックIIA」は、1,000kmを超える高度から、日本に向けて落下してくる北朝鮮の弾道ミサイル「ムスダン」を迎撃するために、日米共同で開発を進めている。
(引用終了)
複数のメディアが「高度1000km」に言及していることから、SM-3ブロックⅡAが高度1000kmにまで対応可能である事は事実なのであろうと思われます。
そして、FNNの記事を見るに、いわゆる「ロフテッド軌道」 で発射されたムスダンへの効果的な対処が可能となったとみなすべきかと存じます。
(追記)
BMDに大変お詳しいフォロワーの方が有益な情報をツイートしていらっしゃいました。許可をいただきましたゆえ、転載します。
(追記)
BMDに大変お詳しいフォロワーの方が有益な情報をツイートしていらっしゃいました。許可をいただきましたゆえ、転載します。
https://t.co/Mr6twsEFYj— 因幡のよっちゃん(CV・玄田哲章) (@japanesepatrio6) 2017年2月4日
米ミサイル防衛庁(MDA)が今回のSM-3ブロック2Aの迎撃試験成功のページを更新した。
発射したのはイージス駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズで、ベースラインは9.C2だそうだ。迎撃したのは準中距離弾道ミサイル標的とのこと。
まず、私は米当局側の発表はチェックしておりませんでした。米側の方が、防衛装備庁と比較してより充実した情報を出していますね。そして、日本列島の大部分をカバーできる事は、現在BMD対応イージス艦がこんごう型4隻しかない我が国にとり朗報です。SM-3ブロック2Aを日本が持つ利点は2つ、1つは射程が2000km程度あるから日本の広い範囲をイージス艦1隻でカバー出来て、さらに射高も1000kmくらいあるので高い弾道にも対応出来る点。もう1つはハワイやグアムに向かう弾道ミサイルを日本も迎撃出来るようになる点。— 因幡のよっちゃん(CV・玄田哲章) (@japanesepatrio6) 2017年2月4日
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