2017年2月24日金曜日

モスル国際空港奪還! モスル西部奪還作戦5日目(BBC従軍記者クエンティン・サマービル氏の報告・その他諸々)

モスル西部奪還作戦で大きな戦果が得られました。作戦開始5日目にして、モスル国際空港奪還に成功したのです。

まずはBBCの記事をご覧ください。
Mosul offensive: Iraqi forces recapture airport in bid to retake city
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-39061811 
冒頭にあるBBC従軍記者クエンティン・サマービル氏の報告は、銃弾飛び交うまさに最前線で行われています。この映像は、モスル国際空港と3日目に制圧したAb Saif村の間にある砂糖工場近辺で撮影されたもの。砂糖工場にはIS戦闘員が立てこもって抵抗していたのでしょう。レポート内にある通り、 周囲にはISISの設置したIED(路肩爆弾)が多数存在します。
記事中にあるよう、イラク政府側はモスル国際空港に近接するal-Ghazlani基地に対しても攻撃を行っています。この基地に対しては、イラク軍が4台しか保有していないTOS-1(サーモバリック弾を投射するロシア製自走地対地ロケット)が攻撃に使用されています。

以下にあるよう、AFPがモスル国際空港への攻撃開始を速報したのが現地時間10:02
サマービル記者が以下のツイートでモスル国際空港奪還を報じたのが現地時間13:44


ですので、BBC記事やサマービル氏のツイートにあるよう、モスル国際空港奪還にかかった時間は4時間程度と見て良いようです。

では、サマービル氏のツイートによる報告により、5日目の流れを追ってみましょう。



IEDを避けつつ蛇行運転をしながら、モスル国際空港への進軍開始です。



クロアチア製VHS-2ライフルはここでも目立ちますね。そして、コカコーラを模した悪ふざけのパッチ。



地元住民によれば、ISISは多数のIEDを設置し、かつ70~100名以上がモスル西部中心部に向け退却したとの事です。


IEDを避けるべく壁を伝って進軍します。


空港外縁まで到達しました。


戦闘開始です。有志連合の空爆で生じたクレーターを遮蔽物に、ルーマニア製FPK狙撃銃で応戦しています。




破壊の限りを尽くされた道をブルドーザーで整地したのち、エイブラムズ戦車が配置に付きました。なんと頼もしいことか!



ISISの設置したIEDは脅威です。中尉が戦死しました。

IEDと迫撃砲の脅威に屈することなく、イラク政府側部隊は前進を続けます。



そしてモスル国際空港奪還に至りました。サマービル記者は、現地で「ペリスコープ」を用い、実況レポートを行いました。是非とも録画をご覧ください。

いよいよ、モスル西部中心・市街地が目前に迫りました。

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