もう1つが、シリアでISISが占拠を続けていた都市Al Babを反体制派が奪還した事です。
それを伝えるAFPの速報がこちら。
各種メディアから詳報が出るのを待ち、追記します。#BREAKING Syria rebels announce capture of Al-Bab from IS— AFP news agency (@AFP) 2017年2月23日
(追記)
NHKより、日本語での詳細な報道が入ってきました。
シリア北部のIS拠点バーブをほぼ制圧
ポイントの1つが、「ほぼ」制圧である事です。以下にアルアラビーヤのツイートを引用しますが、ISISと思しき残党による自爆攻撃が追記記事執筆時点でも行われています。こうした残党の掃討に、しばらく時間がかかるものと思われます。
— Al Arabiya English (@AlArabiya_Eng) 2017年2月24日次に、NHKの記事には気になる部分が見られます。
(引用開始)
一方、バーブの攻略に向けては、アサド政権の政府軍も南から部隊を進めてきたため、トルコ軍や反政府勢力との間の偶発的な衝突も懸念されています。このため、ロシア政府がトルコとアサド政権の間の調整を進めていて、アメリカのトランプ政権による対IS作戦やシリアの内戦への政策がまだ定まっていない中、シリア情勢をめぐるロシアの影響力がさらに強まっています。
(引用終了)
シリア領内での正規軍同士の衝突の危険性、ロシアの中東でのプレゼンス強化、双方共に懸念すべき事案かと思います。
また、Al Bab奪還は先日の記事( http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/02/cnn.html )にて紹介しました米対シリア地上部隊派遣構想とも関係してくるのではないか?との印象も抱いています。相互フォローの関係にある方より転載許可を頂きましたゆえ、以下ツイートを転載致します。
米国のDunford統合参謀本部議長とトルコのAkar参謀総長がIncirlik空軍基地で会談し、対ISIS作戦について意見を交換した。https://t.co/oE6SRMQqVn @HDNERさんから— カタールの猫 (@Qatar_Cat) 2017年2月19日
Al Babが反体制派の手によりほぼ奪還された現在、仮に米対シリア地上部隊派遣が行われるのであれば、後者のAl Babを経由したルートを選択し、トルコ軍と米軍が共同でISISが首都と位置付けるラッカに進軍する可能性が高いのではないか?と愚考します。トルコの提案によるとRaqqaへの進撃ルートは2つで、— カタールの猫 (@Qatar_Cat) 2017年2月19日
①Tel Abyad経由…YPGの支配領域を通過しなければならず、クルド側の強い抵抗が予想される
②Al Bab経由…遠回りかつ山岳地帯を越えなければならないので大変
だそうです。
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