2017年4月3日月曜日

トランプ政権の対ISIS新戦略の総括(BBC日本語版より)

2月の半ばにCNNが「米国防総省が対ISIS大規模地上部隊派遣構想を大統領に提出するかもしれない」旨を報じて以降(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/02/cnn.html)、気になったので関連したニュースを集めてきました。報道直後には、(ひょっとすると万単位での地上部隊派遣もありうるのでは)とすら考えていましたが、結果は違ったものとなりました。BBC日本語版が総括記事を出しています。

米国の「新たな対IS戦略」、その実像は
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-39475692 
記事をご覧になれば分かるように、 BBCはトランプ政権対ISIS新戦略を「オバマ・プラス」と評価しています。オバマの対ISIS戦略は「特殊部隊と空爆による現地部隊支援」とでも表現できるのでしょうが、 トランプ政権の場合はそれを拡大し継承しているといった印象です。

過去のブログ記事(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html)においてワシントンポストの記事を一部和訳し、「これだけ見るとオバマ政権の対ISIS路線を継承・拡大しているような印象です。」との感想を述べましたが、この見方は大まかには当たっていたようです。

一方、別のブログ記事(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/03/isis-322-is822500.html)では、「この2500名のクウェート派遣が、トランプ対ISIS新戦略の嚆矢となるのでしょうか?」との感想を述べましたが、これは見方を外したようです。

1月26日付の過去記事(http://kimk91fw.blogspot.jp/2017/01/blog-post_26.html)ではトルコの重要性について述べましたが、以下引用するBBC記事と比較してみると、そこまで的外れでもなかったかなぁ、といった印象です。
(引用開始)
 ひとつ違うのは、シリアの避難民を保護する「安全地帯」の設置に対する姿勢だ。オバマ前政権は断固反対していた。それに対してティラーソン国務長官は漠然とした表現ながら、「暫定的な安定区域」をトルコやヨルダンとの国境沿いあたりに設置する可能性を示唆している。ただし、国境付近のかなりの地域はトルコ軍やシリアの親トルコ勢力が占領しているため、この問題の決定権は米国よりむしろトルコが握っていると言えそうだ。
(引用終了)

そんなこんなでトランプ政権の対ISIS戦略を予測してきたわけですが、BBC記事と過去の自分のブログ記事を比較するに、外した部分あり、ぼんやりとしか予想できなかった部分多々あり…といった感じで、(自分はまだまだ精進が足りないなぁ…)といった印象です。もっと勉強が必要ですね。

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